ほかす 【標準語訳】捨てる
【読み】ほかす
【標準語訳】 「捨てる」の意味
【使用例】 ~ とある夫婦の会話 ~
夫 「おーい、年末の大掃除で出てきた粗大ゴミ、まだ家にあるや
んか。どないかならへんの」
妻 「あんた、ええこと言うてくれたわ。今日、粗大ゴミの日やわ」
夫 「それやったら、ちょうどええやん。」
妻 「あそこの粗大ゴミ捨て場に、まとめてほかして来てーな」
夫 「よっしゃ、ほんなら、行ってくるわ」
妻 「粗大ゴミやからいうて、自分のこと、一緒にほかしたらあかん
で」
夫 「わかっとるわい!!」
【解説文】 テレビの影響もあって、たいがいの大阪弁は全国区になりましたが、いまでもストレートに通じない言葉がある。その最右翼にあげられるのが、この「ほかす」という言葉ではないでしょうか。関西弁の洗礼を受けていない純粋東京系の人が大阪人に、「これもう、ほかしといて」と言われると、多くの場合「この人、何を言ってるの?」と、まごつくらしい。
この「ほかす」は“放下(ほうか)す”という古語が転じたもので、もとは、うち捨てておく、捨てる、捨て置く、うっちゃるという意味がある標準語でした。 これがなぜ、大阪ローカルになってしまったのかはよくわかりませんが、言葉そのものの意味が通じないというイミでは、まさしく外国語ドーゼンの大阪弁です。 でも、大阪の人たちは、日常的にこの言葉を使っています。
【地方】 大阪
Posted by 四塚 勇一郎 at 2006年03月28日 17:22